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【燃焼実験】超大型炭化器「SUMIKA L1100」の実力検証|作業性・水確保・製炭量とバイオ竹炭の品質を徹底解説

  • 執筆者の写真: 山海環
    山海環
  • 3 時間前
  • 読了時間: 8分

はじめに:竹林整備のスケールアップに向けて

地域の竹林整備や環境保全活動を推進する「山海環(さんかいかん)」では、これまで開放型炭化器「SUMIKA」(G-RED)のL180やL500サイズを活用し、竹材の資源化とバイオ竹炭づくりに取り組んできました。

炭化器SUMIKAL1100燃焼実験・山海環にて
炭化器SUMIKA L1100燃焼実験

今回、さらなる竹の処理能力向上と大容量での効率的なバイオ炭生産を目指し、超大型モデルである「SUMIKA L1100」の燃焼実験を実施いたしました。

本記事では実際の器具の取り回しや体感温度、消火用水の準備、作業人員、そして得られた竹炭の品質と製炭量について、現場で得た生のデータとノウハウを詳しくレポートします。


1. 投入する竹の量と製炭量の検証

SUMIKA L1100を目の前にしてまず圧倒されるのが、その開口部と容積の大きさです。

燃焼実験にあたり準備した竹材はかなりの量(膨大な体積)でしたが、燃焼が勢いづくと一気に吸い込まれるように炭化していきます。従来モデル(L500等)より一度にまとめて投入できるため、竹材処理のスピード感は格段に向上しました。

最終的な製炭量(回収量)は、スピード重視か、品質重視かで異なりますが、スピード重視の燃焼作業で得られるバイオ竹炭の産出効率は高いことが実証されました。広大な放置竹林の整備現場や、まとまった量のバイオ炭を供給する現場での強力な武器になると確信しています。

イベントスタイルで、炭化器の周りを取り囲むように製炭する時などは、円周が長いので便利に扱えそうです。

*スピード重視:どんどん竹材を投入して大量に焼成する事で未炭化が出る。

*品質重視:炎の周りを見極め時間をかけて竹材を投入し未炭化率を下げる。

【SUMIKAL1100は一度に大凡400ℓ程度かそれ以上のバイオ竹炭焼成は可能です】

【山海環では品質重視のバイオ竹炭焼成なので一度に400ℓ程度までとします】

注意:竹の棹の厚さは産地により差があります、肉厚の竹材なら焼き上がり分量も多く、肉薄の竹材なら、焼き上がり分量も少なくなります。(1割程度の前後)


炭化器SUMIKA L1100(G-RED) 燃焼実験 山海環にて2026年8月15日


2. 焼成された「バイオ竹炭」の品質確認

大容量化しても、SUMIKA特有の構造が生み出す高温燃焼(800℃〜950℃層の形成)とバックロール対流は健在でした。

出来上がった竹炭を確認したところ、未炭化の部分(生焼き)や灰化する部分が少なく、しっかりとバイオ竹炭に仕上がっていました。非常に多孔質(ポーラス)な構造が維持されており、土壌改良材としての保水性・通気性向上や、微生物の定着床として高い効果が期待できる素晴らしい品質です。


3. 現場で痛感した「作業環境」と「安全対策」

L1100の圧倒的なパワーを発揮させる一方で、現場運用における具体的な課題や留意点も明確になりました。

① 非常に高い体感温度(輻射熱対策)

L1100は器内温度が高温に達する上、燃焼面積が広いため、作業者が受ける輻射熱(体感温度)が従来の比ではないほど高く感じられます。

  • 耐熱手袋や長袖の作業着(可能なら木綿)、保護メガネの装着は必須です。

  • 長時間炉の至近距離に立ち続けることは危険なため、交代制や投入時の立ち位置の工夫が必要です。

② 大量の消火用水と給水設備の事前準備

最も重要なポイントの一つが「消火作業」です。大容量の竹炭を一気に冷やし込み、再燃を防ぐためには、想像以上に大量の水が必要となります。

  • 水道のホース一本程度では水圧・水量ともに不足する可能性があるため、大容量水タンクや高圧ポンプ、十分な太さの給水ホースの配備が前提となります。

  • 水が不足すると消火が遅れ、せっかくの竹炭が灰になってしまうリスクがあるため、事前の水確保が最重要課題です。

③ 推奨人員は「最低3名以上」

器具の大きさ、竹材の搬入スピード、熱対策、消火作業の手順を総合的に判断すると、作業人員は最低3名が必要であると結論付けました。

  • 竹材投入係(1名): 燃焼状態を見極めながら、安全な距離から竹材を均一に投入。

  • 竹材運搬・準備係(1名): 投入ペースに合わせて集積場所から竹材を間切れなく手渡す・運ぶ。

  • 安全・水まわり・監視係(1名): 周囲の安全確認、火の粉の飛散チェック、消火用水の管理および作業者の熱中症・休憩管理。


まとめ:SUMIKA L1100の運用ノウハウを活かして

今回の山海環における燃焼実験を通じて、SUMIKA L1100は「圧倒的な処理能力と高品質な竹炭生産」という絶大なメリットを持つ反面、「十分な水量の確保」「熱対策」「3名以上のチームプレイ」という万全の体制構築が不可欠であることが分かりました。

山海環では、今回の実験で得た器具の取り回しや作業動線のノウハウを蓄積し、今後の地域竹林整備やバイオ炭の積極活用、J-クレジット等を通じた地域環境への貢献に活かしてまいります。

炭化器の選定や、実際の現場での取り回し・安全対策について詳しくお知りになりたい方は、お気軽に山海環までお問い合わせください! 山海環お問い合わせ窓口(炭化器SUMIKA販売代理店)はこちらから


今後も「炭化器SUMIKA」を活用した、炭焼き体験・炭焼き見学会も企画いたします、ご興味関心のある方は、ぜひ山海環HP・山海環Blogのチェックをお願いいたします。




▼山海環の活動や、過去の竹林整備レポートはこちらもご覧ください 

なお、上記活動実績につきましては、主に沢山の地域の方々や、近隣市町での講習会等、対面で人と活動を共にする事業を主に記しております。

他にも、竹チップ販売、竹パウダー販売、竹炭販売、養殖用牡蠣筏用パイプ製造販売等については、上記27事業には含まれておりません。






「山海環より 大切なお知らせ」

 2026年より、林野火災「注意報・警報」の運用を始めた自治体があります。

下記に「山海環」近隣市町の運用リンクをまとめました。

 政府は大まかな運用指針を出すのみで、細かな運用実態は各市町によりまちまちです、火を入れる前に先ずはお住まいの市町へ確認される事をお勧めいたします。


【山海環のバイオ竹炭】

 農林業へ施用する事でのメリットとは

バイオ竹炭を農地や植林地に施用するメリットは、主に土壌改良と地球温暖化対策(炭素貯留)の二つの側面があります。バイオ竹炭はその多孔質な構造から様々な効果が期待されます。


1. 土壌改良効果

バイオ竹炭の多孔質構造が作物の生育に適した環境を作ります。

  • 通気性・排水性の向上:

    • 竹炭の無数の微細な穴(多孔質構造)が土壌に加わることで、空気の通り道が増え、通気性が向上します。これにより、根の呼吸が助けられ、健全な発育が促進されます。

    • 過剰な水分を排出しやすくなり、排水性も改善されるため、根腐れなどのリスクを軽減します。

  • 保水性・保肥力の向上:

    • 多孔質な構造がスポンジのように水分を吸着・保持するため、保水性が高まり、乾燥地や砂質土壌でも作物の成長を助けます。

    • 肥料成分を一時的に吸着し、徐々に放出する働き(保肥性)があるため、肥料の効率が向上し、栄養が長期間にわたって供給されます。

  • pHの調整(酸性土壌の改善):

    • 一般的にバイオ炭はアルカリ性(pH8~10程度)に傾いているため、日本の農地に多い酸性土壌を中和し、植物が栄養素を吸収しやすい環境に整える効果が期待できます。

  • 有用微生物の活性化:

    • 竹炭の多孔質構造は、土壌微生物の住処となり、菌根菌など作物の生育を助ける有用微生物の活動を活発化させ、健全な土壌生態系を構築します。

  • ミネラル補給:

    • 竹炭には、カルシウムやカリウムなどのミネラル成分が含まれており、土壌に自然と供給されます。


2. 地球温暖化対策・開放型炭化器SUMIKAで(炭素貯留)への貢献

バイオ竹炭の農地施用は、地球温暖化対策の一つとして注目されています。

  • 炭素貯留効果:

    • 竹などの植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して成長します。

    • この竹を炭化することで、炭素が分解されにくい安定した形で炭(バイオ炭)として固定されます。

    • バイオ竹炭を農地や植林地に施用すると、炭素が土壌中に長期間(数十年から数百年)にわたり貯留され、大気中への放出を防ぐことにつながります。これは「農地土壌吸収源対策」として位置付けられています。

  • 地域資源の有効活用:

    • 放置竹林などの未利用バイオマスを原料として活用できるため、地域の環境課題解決林業の活性化にも貢献する可能性があります。



『山海環』では、農林業や日常生活の中に有効活用できる「バイオ竹炭の製造」に手軽に取り組む事が可能になる「モバイル炭化器SUMIKA」「MOKI無煙炭化器」の販売代理店となっております。

販売代理店としての取り組みの一環として、炭化器ご利用の皆さまに「製炭指導サービス」をご提供しております。

炭化器をお求めの際には、是非山海環でのご購入をご検討いただきますよう、よろしくお願いいたします。

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