篠笛の材料をお探しのお方は?
- 山海環
- 4月5日
- 読了時間: 3分
更新日:4月8日

何やら年季の入った素敵な革製の楽器ケースから出てきた物は、多彩な篠笛の数々。
遠路はるばる「山海環原田さとやまベース」を訪問された方は「篠笛奏者」の「福原 一閒 」さん。
可部にある入江呉服店のご主人からのご紹介により、篠笛の材料となる篠竹を手に入れたいとの事でお見えになりました。
プロの方が使う篠笛を間近で見ることなどそうそうある事ではないですよね。
山海環で私たちが取り組む、「牡蠣養殖用パイプを篠竹製にする」パイプ制作の工程では、天然の篠竹を利用する関係上どうしても規格外の篠竹が出てきます。
折角伐採したのだから、あれやこれや、無駄にしないように有効に利活用する道を探りながら作業をいたしますが、今回は新しい利活用の道が新たに開かれました。

「篠竹・篠笛」これまで篠竹の説明をする時に、日本人なら篠笛に使う竹と説明するとピンとくる方も多いので、「篠笛を作る時に使う竹です!」と説明してきました。
まさかその説明の通りに篠笛を持ったプロの奏者が竹を探しにベースに見えるとは、「瓢箪から駒」とはこう言う事だなと思いました。
更にはどんな方が見えるのかと思っていたこちらの気持ちをすっ飛ばすように話題はあちこちへと飛び火して、話の尽きない場となりました。
牡蠣養殖用に使うパイプは、長さ24センチ(八寸)太さが20ミリ強と言うサイズです。
篠笛を作る際に使う篠竹のサイズは、長さは24センチよりも相当に長く太さも20ミリ強からもう少し太いサイズとなります。
私達は工芸品や楽器の制作向けに篠竹を必要とするわけでは無いので、果たして残り物の端材の中に適用する物が有るのか?いささか気になるところでした。
いざお話を伺うと、両者の欲する篠竹の太さが大体同じで、残るは長さだけの問題のように感じました。
篠笛は牡蠣養殖用パイプに必要な24センチよりも遥かに長さが必要で、途中で継ぎ接ぎをして長さを出す制作方法も有るとの事でした。
今回ドンピシャと篠笛制作に適う端材は見つからなかったのですが、山と積まれた端材の中にはまだまだ制作に適うかもしれない端材が多く残ってます。
良い部分を仕分けして置き、お時間の取れるところで端材をお渡ししたいと考えてます。
福原一閒さん曰く、量的にかなりの篠竹があるので、直ぐにどうこうではなく、燻したり乾燥を進ませたりして、時間を置いて工夫してみる事も面白そうと言うお話でした。
数年先になるかと思われますが、どんな篠笛が完成してどんな音色を奏でるか楽しみです。
牡蠣養殖用篠竹パイプの原材料に、新たなストーリーが加わりワクワクしました。
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